about

アメリカに暮らすようになって早くも4年が経ちました。 ここでは、ブログを始めようと思ったきっかけや、私自身のことについてなどご紹介したいと思います。 夫の仕事の拠点が東京からニューヨークに移り、当時2歳の上の娘を連れてアメリカに渡って来たのが2014年の春のこと。東京で人材育成関連の仕事をしていた私自身の生活もそれまでとは大きく変わりました。 深夜遅くまで働いていた会社員の生活から一変し、自分の時間の全てが慣れない土地での慣れない家事と育児、2人目の妊娠、出産などでもういっぱい、いっぱい。当時は全く余裕がありませんでした。 とりわけ困ったのが毎日の家族の食事です。それまでまともに料理などしたことがなかったので、クックパッドで検索しては、日系スーパーで(日本ならこの半額なのに、、、泣)と割高な食材を使って、簡単にできそうな日本食ばかり作っていた時期も。 ローカルスーパーに行くと、玉ねぎやじゃがいも一つ買うにもたくさん種類があって、どれを買ったらいいかわからず、毎回Google先生にお尋ねするところから・・・アメリカの美徳、選択肢が多いのは良いこと、個人の自由がどこまでも尊重されるのはスーパーでも同じで、途方に暮れながらスマホ片手に立ち尽くしていたことも一度や二度ではありません。 調べもせずよくわからないまま買って失敗、ということもまた一度や二度ではありません。でも、それと同じくらい、かそれ以上に、”わっ!これ、美味しい!”という新しい、楽しい、出会いも数多くあるのもまた本当です。 夫が転職しサンフランシスコ郊外のベイエリアに移ってきてからというもの、オーガニックの新鮮な食材がより身近に手に入るようになり、こうした美味しい出会いがさらに増えました。カリフォルニアは全米で最も ”畑とキッチンが近い” 州と言われますが、本当にその通り! ベイエリア近郊で作られた農産物をここの住人やレストランのシェフなどが買い、小さな家族経営の農家を支えていく。コミュニティーの循環を回していく。”地産地消”が何か特別なことではなく、ごく自然に、人々の生活の中に組み込まれているここでの暮らしはとても安心で、心地よく感じられます。 それは、私自身が幼い頃、田舎で両親や祖父母や近所のおじさん、おばさんが畑で育てた野菜や果物を食べていた感覚と少し似ているのかもしれません。人参はちゃんと人参の味がして、トマトはトマトの味がする。甘くて濃くて、それは当たり前なのだと思っていました。 そうではないと知ったのは、親元を離れ、大阪、シンガポール、東京などで暮らすようになってからです。そういう大都市ではちゃんと野菜の味がする野菜には滅多に出会えませんでした。そして、それにいつしか慣れきってしまっていた自分に気付くことさえなかったように思います。 それが、ここに来て、採れたての、食べ応えのある野菜や果物を毎日口にするようになり、子供の頃食べていた懐かしい味、土の匂いなどを思い出し、キャンディーのように甘いチェリートマトをもぐもぐ口いっぱいに頬張っている娘たちを見ていると、こちらまで幸せな気持ちになります。自分が親にしてもらったように、今度は私自身が子供たちに食べることの大切さや感謝の気持ち、料理の楽しさ、そういうことを一緒に考えたり、伝えていけたら、とも思います。 そういうわけで、体にも人にも優しくて美味しい、ここの食生活のことをあれこれ書いてみたくなりました。新鮮で美味しい食材のこと、それを使って作る料理のこと、お気に入りのレストランやカフェの素敵な食事のことなど・・・ベイエリアの美味しいもの、食の魅力をたっぷりとお届けします。