Outdoor Spin off Summer 2018

Camping in California -番外編1 –

週末キャンプに行って来ました。ハイキングもキャンプファイヤーも好きですが、やっぱり楽しみなのはごはんの時間。
今回は、スキレットで肉と夏野菜を焼いて、サラダとオルゾ(という米粒みたいなパスタ)をサイドに。翌日はパンケーキとベーコンにメープルシロップで、アメリカンな朝食を作ってみました。
洗い物はちょっと面倒だけど、外で料理して食べて、なんとも楽しく格別なキャンプごはん。ハマってしまいそうです・・・・



さてさて、突然ではありますが、今回はスピンオフ投稿 by ”我が家のダンナ” をお届けします。
本人も予告してますが、これから不定期でたまに登場するかも?金融系の仕事をしている彼の文章は数字がいっぱい出てきて私とは全然違うアプローチ、
どうぞお楽しみください!

 

「Camping in California (1) キャンプをしよう、というきっかけ」

 ■ はじめに
「今年はキャンプをしよう」
カリフォルニア生活も2年を迎え、今年の年初に夫婦でそんな会話をしました。

Instagramなどを見ていると、日本のキャンプはステキな投稿があふれています。ただ、これをアメリカでやったら正直引くわ、というのもあり(過剰なインスタ映えというか)、一方の米国は、キャンピングカーとかハンティングが多くて、あまり日本の参考にならないな、というのもあり、日米の「Best of two worldsを探していくのもサブテーマとして興味深いものがあります。

そこで、今回番外編として、「Camp」を主題に、1きっかけ、2)準備、3)実践、の3部構成でお届けしたいと思います。

まずは「きっかけ」編です。

 ■   キャンプをするきっかけは、夫婦で異なる趣味を楽しめつつ、家族でいられる時間が増えるから
自転車が趣味な夫と料理が趣味の妻の共通の時間を増やすという理想的な理由と、子供二人が大きくなってきて、「家族4人でホテル一部屋」が無理な時期が迫ってきているという現実的な理由があるのですが、きっかけがなんであれ、家族で過ごす時間が増えるということはいいことです。我が家は子供が6歳と3歳ですが、4人で一緒に過ごせる時間なんて、あと1015年がいいところでしょう。子供たちに自然に触れてもらって、親子でいろいろ話す時間を増やしたい。

 、、、とここまで書いたところで、「そういえば、日本とアメリカのキャンプ事情って、どう違うんだろう?そもそも伸びているのかな?」という、職業病丸出しの疑問が浮かんで来てしまいました。ということで、日米のキャンプ市場をちょっと調べてみました。

 ■ 日本におけるキャンプ市場
人口
毎年発行される「オートキャンプ白書」によると、日本のキャンプ参加人口は1996年に1580万人でピークを打ち、その後一貫して減少傾向をたどり、705万人で底を打ってか720万人前後で底這い、この5年は連続で増加しており直近2018年は840万人まで回復しています。(ちなみにレジャー白書ではオートキャンプ人口は240万人です)

 市場規模
レジャー白書2017によると、2016年の登山キャンプ用品市場規模は2070億円です。

 ■ 米国におけるキャンプ市場
人口
一方で、米国はどうでしょうか?オートキャンプ人口は、2017年時点で4180万人、この10年で見ると、40004600万人の間を推移しています。これにハイキング人口がほぼ同規模いますので、二つで1億人近くいるわけです。

市場規模
アメリカのキャンプ場(RV Parks and Recreational Camps)の年間売上規模は2017年に$6.05B(約6600億円)になっています。この10年で見ると、年率2.2成長です。国全体のGDP成長率が1.52.5で推移していますので、ほぼ同等の成長率と考えてよいでしょう。これはあくまでキャンプ場の売上規模であって、RVキャンピングカーとかのRecreational Vehicle)の売上規模は$17.67B(約2兆円)、日本の登山キャンプ用品市場規模と比較できる数字としては、2013年の$18.6B(約2兆円)というのがあります。(出典:すべてStatista

 このように、アメリカのキャンプ市場は参加人数、市場規模ともに、日本の10倍ほどのサイズがあります。人口が2.7倍、GDP3.6倍であることを考えると、アメリカキャンプ市場の規模間がわかると思います。

 ■ なぜ日本ではキャンプ人口がこの5年伸びているか?
日本では「初めてキャンプ、経験1年未満」の数が年率で23伸びているのは「グランピング」などのキャンプ形態が流行っていると見る向きがありますが(実際そうなのですが)、キャンプ人口の平均年齢42.1歳、子連れ比率66.2%という数字と、80年代半ばから90年代半ばにかけての市場の盛り上がりを見ると、この5年の回復は「団塊の世代と団塊ジュニアがそれぞれ40歳を超えて、子供と一緒にでかけるレジャーを模索した結果」であるという身も蓋もない理由がメインなのでしょう。

 ■ なぜ米国ではキャンプ人口がほぼ横ばいから若干減っているか?
米国Outdoor Federationが毎年発行している「American Camper Report 2017」によると、キャンプ人口はレンジ内ながら少し減っています。キャンプ用品の市場規模が一方で23の成長をしているのは一人あたりの消費額が増えているからです。ではなぜ、キャンプ人口が減っているかというと、この統計がヒントになりそうです。

Machine generated alternative text: Gender 11% 16% 18-24 16% cm:oo— 374.999 21% other Post-erad Stud i College High • High • White Ethnicity Education Income —mong czmping perticipants, ages 6+ 2017 | 8

一番右のコラムのEthnicity(人種)で見ると、トレンドとして、アメリカのキャンプ人口は8割型白人で、この比率はほとんど変わっていないそうです。人口動態統計周りで最近話題になったのは、US Censusから発表された人種構成予想で、2045年にはアメリカにおける白人の比率が半分以下になるというものです。

https://www.brookings.edu/blog/the-avenue/2018/03/14/the-us-will-become-minority-white-in-2045-census-projects/

これによると、2018年から2060年までの予想では、Multiracial(日本でいう「ハーフ」)、アジア系、ヒスパニック系の人口はそれぞれ175%、93%、85増加するそうです。アジア系は増加の4分の3が移民、4分の1自然増、ヒスパニック系は3分の1が移民、3分の2が自然増の予想。白人の出生率は非白人よりも低いので、各年齢層によって、白人比率が半分を切るタイミングは、異なります。現時点での予想では、

18歳以下は2020
1829歳は2027
3039歳は2033
4049歳は2041

に逆転するタイミングが訪れるそうです。

 この前提を元に下記のチャートを見ると、2544歳、45歳以上の人口に対するキャンプ参加率がそれほど変わっていない一方で18歳以下が明らかに減っています。これは「子供のキャンプ離れ」ではなくて、人種構成と出生率で説明できるのではないでしょうか。つまり、キャンプ人口の増加に取り組むには、有色人種の特に若年層へのアプローチが重要になってくると思います。

Machine generated alternative text: camping participation over time by age Ages 6-12 •o All Americans, ages 6+ Ages 13—17 —O— Ages 18—24 —O— Ages Ages 45+ —O—

 ■ カリフォルニア州におけるキャンプ
全米人口に対するキャンプ人口(参加率)は13.7%ですが、地域別に見て、平均よりも高いところは、ロッキー山脈の地域(19%)と西部(17%)です。一方で東部は11程度にとどまっています。

実際、私たちが住んでいる地域の付近のキャンプ場を検索すると、このような感じででてきます。車で2時間以内で、アクセスできるキャンプ地の多さ、、、!

Machine generated alternative text: sp ccp b-cp Op ram to srcp San Franci CFP lcp

 ■ 結論
結論としていえることは、

 「夫婦ともに30代後半から40代に入り、10歳以下の子供とともに初めてキャンプをする」というのは、世の中のトレンドが変わってきたからでもなく、人口動態的には極めて「ふつう」のことで、ましてや市場規模が日本の10倍のアメリカに住み、その中でもキャンプ参加率が高い西海岸に住んでいる(しかもスバルアウトバックに乗っている)のだからやらない理由はない。

 ということです。何というロマンのなさ。。もっとこう、「自然の雄大さを次の世代にも感じてもらいたい」とか、「テクノロジー機器から離れて夫婦でゆっくり会話をしたい」とか、そういうのが欲しかったのに。

ただ、前述のように、きっかけは何でもいいのです。家族みんなで楽しめれば。
次回は、「キャンプを楽しむための準備編」をお届けします。

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