Summer 2018

Chez Panisse (シェパニーズ)3 -Kitchen-

奥に長いキッチンには、手前から順に、1、2、3・・・6人くらい、のシェフたちがそれぞれの持ち場で、前を向いたり後ろを向いたり作業に勤しむ姿が見えます。

給仕するサーバーたちは、ボトルからグラスになにやら注いで飲みながら、キッチンとダイニングフロアを行ったり来たりしているけど、なんだろう?やっぱりワイン?

何かで読んだ話では、その昔シェパニーズでは、元ヒッピーのウェイターやウェイトレスやシェフたちが、仕事中にワインのボトルをパカパカ勝手にあけて飲むので、不明なワイン代がすごいことになっていたとか。グラスの中身は聞けなかったけど、そういう風習は残ってたりするのかなー。忙しそうにしながらも時々談笑したり、仲のよさそうなのが伝わってきて、実際にスタッフ同士の恋愛や結婚も多いんだそうです。

ヘッドシェフのAmyさんと補佐のスーシェフ(かな?)は、作業の手を止めてにっこりカメラに向かって笑いかけてくれてびっくり!しがないアジア人が向けたレンズに、調理中の手をわざわざ止めて笑顔で答えてくれるなんて・・・・嬉しいやら恐縮やら、、、

あぁーやっぱり、なんかこう、こういう余裕というか、人と丁寧に向き合う姿勢とか、そういうものが、もう全部、このお店の料理や、居心地の良さや、人々にまた来たいと思わせるものをつくってるんだよなぁ、ってしみじみしてしまいます。
食材の貯蔵庫、冷蔵庫、アイスクリームを作る機械やパスタを作る器具など珍しいものを次々に見せてもらいながら、健さんが色々と話をしてくれます。
「ペイストリー担当とカフェで働くスタッフには日本人が2人いるよ。お店にも日本人はよく来るしね」
「そうそう、ここのヘッドシェフだったジェロームは、最近、日本にお店をオープンしたんだよ。えーっと、なんだったかな、なんとかモンキー、ドンキーだったかな。ちょっと検索してみて」と言うので、その場でググってみると、
The Blind Donkey(ブラインドドンキー) 千代田区内神田

港区でも渋谷区でもないよ、神田!地元!
結婚前から渡米直前までずっと住んでた愛すべき地元。なんか意外だけどなんかすごく嬉しいーーー

早速、インタビュー記事 を読んでみたけど、
「伝統的な江戸の文化が根付いている神保町が好き」って言ってくれるジェロームさんが好き(会った事ないけど)
Blind Donkey、”日本で行きたい店リスト”のトップにマークです!

健さんは最後まで私たちに付き合ってくれて、本当に誰かのおうちに招かれたような親密さは、レストランにいることを忘れてしまうような不思議な錯覚を覚えました。これは・・・・ディズニー・マジックならぬ、シェパニーズ・マジック!

今でこそ、本人を店で見かけることはありませんがアリスの想いはそのままに、血の通ったあたたかいおもてなし、丁寧に作られた美味しい料理、居心地の良いリラックスした空間、小さな感動の連続、シェパニーズとアリスは一心同体だと言われる所以がここにあるのだなぁと感じます。

食材と、それを作る生産者へのリスペクト、店で働くスタッフやお客さんや地域の子供たち、コミュニティーへの愛。そういう全てのエネルギーを循環させるハブが、シェパニーズという唯一無二の場所なのかもしれません。

レストランの入り口にスローガンのように掲げられたアリスが取り組んでいる食育活動(Edible School Yard)のポスター

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