Winter 2017

Market Cooking Class – Part 2 –

料理教室が始まりました。
シェフのアパートはマーサ・スチュワート的ないかにもアメリカンなオープンキッチンではありませんが、こぢんまりとして質素でシンプル。必要な器具や調味料が必要な場所にきちんと収まっていて使い勝手が良さそうです。キョロキョロしているだけでもキッチン動線の勉強になります。

まずは買ってきた野菜を洗うところから・・・ではなく、スパークリングワインで乾杯、イェーイ!
包丁の持ち方から、食材の切り方、姿勢まで基本を教えてもらいます。
これまでなんとなくでやっていたことにちゃんと合理的な理由があってそうなっている、それを理解するのはやっぱり楽しい、学びの醍醐味です。


たった今、マーケットで買ってきた旬の食材を使って作るのは、サーモン・クルード、蟹と柿のサラダ、子牛のカルパッチョ、バベット・ステーキ、そしてそこに添えるグリル野菜。

シェフはテキパキと指示を出します。
「はーい、この蟹、そこのハサミで誰か身を取り出してくれる?」(これはパス、、、、)
「シャロットのみじん切りをしてくれるのは誰かしら?」(これならできそう、やりまーす)
「じゃ、そっちで、コリアンダーとペッパーをすり潰して」
「で、あなたは、蟹を手伝う、と」

それぞれ割り当てられた作業をこなしていくのですが、2時間前までは初対面だった人たちと見知らぬ人の家のキッチンで料理する・・・・4人というプライベート感もあり、自ずと親密な空気が生まれます。(10年前にこんな婚活イベントあったら参加してみたかったかもw)

穏やかな日曜の朝、柔らかい陽の光が燦々と降り注ぐキッチンで、不思議で楽しい時間が流れています。オムツを替えたり、食べこぼしを掃除したり髪を振り乱しながらバタバタしているいつもの朝とは別世界。たまにはいいよね、母さんたちにも必要なんです、こんな時間が。

あの子牛の薄切り肉は、シェフの手の平でグイグイ、向こう側が透けるくらい薄く延ばされて美味しそうなカルパッチョになりました。これに卵黄とオリーブオイル、レモン汁やビネガーなどを調合したマヨネーズベースのソースが添えられます。

作業しながら、談笑しながら、大幅に予定時間をオーバーしてようやく前菜、3品が完成しました。
小さな丸テーブルに並べられた美しい料理たち!

柿は皮付きで食べるのもサラダに入れるのも初めてでしたが、蟹の塩気と柿の甘さ、ビネガーの酸味が絶妙。
カルパッチョの手作りマヨネーズ、クリーミーで今まで知っているあのマヨとは別次元の美味しさです。
サーモン、”クルード”はイタリア語で「生」という意味ですが、スパイスとハーブが複雑に絡み合ったレストランっぽい一品。

そう、気付けば蟹以外は全て”クルード”。ここまで火は全く使わずでした。お刺身文化に慣れ親しんだ日本人の私にはどれもさっぱりしてとても美味しく感じられます。
唯一、火が入ったメイン、香辛料がたっぷりとまぶされたバベット(牛のわき腹肉)ステーキは、ハラミのようで柔らかジューシーで、ややこしいソースなどもなく、肉の旨味そのものを味わいます。ありがたいことに、シェフが教えてくれた今回の料理はどれも、材料も工程もシンプルでうちに帰って作れそうなものばかり。

素材そのものの美味しさを引き出すようシンプルに調理する・・・・
リアルにカリフォルニア料理の真髄に触れた気がしました。

朝、出会った時は見知らぬ人だったシェフとは「春になったらまた来るね」とハグで別れ、友人の家を後にするような温かさが残りました。そして先日、「ママー」「ママー」と双方向から呼びつけられる慌ただしい日常の中でも、サラダとステーキを無事再現することに成功。
これをもって、実り多く楽しかったマーケット料理教室は自分の中で終了いたしました。

また行くー!

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