Fall 2017 Vegies

Rainbow Carrot(カラフル人参)

人参の美味しい季節になりました。
カリフォルニアでは通年収穫されますが、特に秋冬のものは甘みも増して格別です。

アメリカでは定番のオレンジ色だけでなく、紫、白、黄色などがひとまとめになった”レインボーキャロット”と呼ばれる細身の人参もよく見かけますが、可愛らしくて、元気で、ついつい手に取ってしまいます。長さも形もまちまちで、不揃いでそれもどこか自然で温かみを感じます。


このレインボーキャロット、日本でも最近、”カラフル人参”などと呼ばれ一部で売られていると聞きますが、まだまだ取り扱いは少ないよう。私は日本では見たことありませんでした。

ところが意外にも、江戸時代の日本人は食べてたんです、このカラフル人参!
どういうことか・・・・少し説明が必要ですね。

人参には2種類あって、中国経由で東方に広まった長細い形をしたのは「東洋系」。
オランダを経由してヨーロッパで広まったのが「西洋系」、と呼ばれています。
人参の原産はアフガニスタン周辺と考えられていて、野生のものは元々紫や白、黄色をしていたそうな。
江戸時代初期に中国経由で日本に初めて紹介されたのも、この色とりどりな東洋種だと言われています。
はい、それで江戸時代の日本にはカラフル人参が存在した、というわけです。

このレインボーキャロット、イメージ的に欧米が原産だとばかり勝手に思い込んでいたら実は東洋系で、日本でお馴染みのオレンジ色のあの短い太い人参の方が西洋系。意外でした。

では、いつから人参はオレンジになったのでしょう?
アフガニスタンからトルコを経由してヨーロッパ全域で栽培されるようになった人参は、18世紀頃のオランダでオレンジ色になりました。王家を象徴するオレンジ色の野菜を農家がせっせと開発していた時代に、紫と黄色のものを掛け合わせてオレンジの人参を作り始めたのが、最初だとか。
オランダのナショナルカラーが人参の色を決めたなんて・・・・・野菜の歴史、奥が深い。

日本にも、江戸時代後期になるとこの西洋種が入ってきて、やがてこのオレンジ色の人参が食卓の顔となり、現在に至ります。逆に、アメリカでは、ニューヨークでも、ここベイエリアでも例えオレンジ色でも、人参といえばひょろっと細長いものが多く(交配種も多々あるのでしょうが)太くて短い五寸人参はあまり見かけない気がします。こうなってくるとなんだかもう・・・・どっちが東洋で西洋だか。。あくまでルーツの話です・・・

お勉強が長くなりましたが、人参は栄養面でも優等生!
カロテン、食物繊維、ビタミンをたっぷり含み、緑黄色野菜の王様、と呼ばれるほどです。ちなみに、カロテンの語源はキャロットというくらいβ-カロテンを多く含んでいて美肌効果も抜群となれば、できるだけいろんな料理に使ってみたいものです。今日は冷蔵庫にあったこのレインボーキャロットを玉ねぎと一緒に炒めて、豚の生姜焼きに。



野菜多すぎ、一体なんの生姜焼きだか、、という見た目ですが・・・・
アメリカ人は生の人参スティックやベビーキャロットをおやつにポリポリ生で食べるのも好きですね。そしてピューレやジュースにしたり、煮込んだり焼いたりする時(つまりほとんどの場合?!)皮を剥かない人がほとんど。私もよく洗ったあとは皮、ここ暫く剥いてません、、、
うちでは生食より、炒めたりローストすることが多いのですが、加熱すると甘くなって子供たちも食べやすくなるし、油と一緒に調理すると栄養も吸収されやすくなり一石二鳥!火を入れても色があまり変わらないのもいいところです。

生姜焼きも然り、肉料理やカレーなどにローストしたものを添えると、茶色っぽくなりがちなお皿が一気に華やいで、栄養バランスも整っていいこと尽くし。主役を引き立ててくれる名脇役の人参、カラフルなレインボーキャロットは主役より目立つ存在感で食卓を楽しく、美味しくしてくれること間違いなしです。

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